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限りの月
第7章 凌辱
「ごめんなさい…」
「急に消…、居なくなるから…」
「…」

美織はきつく抱きしめる哲の背中にソッと手を回した。

(哲さん…心配してくれたんだ…)

美織は哲の温もりにホッとする。


「それで、今までどこにいたんだ?」
「…」

美織は哲に言うべきか言わざるべきか迷っていた。

もう一つの世界に行ってたなんて話しても、信じてはくれないだろう。
それに他の男性に助けてもらったなんて言ったら、また嫉妬するだろうし…。


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