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限りの月
第2章 同窓会
「全然気付かなかった…」

美織は驚きながらグラスをテーブルに置き直す。

「そっか、そういえば美織は広瀬くん一筋だったもんね」
「はるみ、声おっきい…」
「大丈夫、今日は広瀬くん来てないみたいよ」


周りを見渡すと、貸切の部屋に男女が15人ほど各テーブルに座っている。
だけどはるみの言う通り、そこに広瀬の姿はなかった。


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