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限りの月
第8章 嫉妬
「ふっ…あ」

一瞬唇が離れたかと思うと、角度を変えてまた塞がれる。
美織の意識は、次第に朦朧としていった。

「はっ…あ…」

美織の身体が火照り始める。
抵抗していた力も、徐々に緩んでいった。

「…美織…」

哲の舌が首筋をなぞる。

「あっ…」
「あの男とは関わるな」
「ど…して……」
「絶対にだ」

スッと哲の右手が、美織のスカートの中に滑り込んだ。


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