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限りの月
第9章 記憶の欠片
「はぁ…はぁ…」

アソコから何かが、じわりと出る。

「…んっ…あ、あ…」

クチュクチュ…

(くる……きちゃうっ……)

「ん、ん、ぁ…し、おんっ…!」

美織の身体がビクンビクンッと痙攣した。

「…はぁ…はぁ…」

美織は息を整えながら呆然とする。

(…彼のこと考えてするなんて…私…)

美織はベッドのシーツをギュッと掴んだ。

(…最低だ…)

だけど…

(彼に触れられたい…)

美織の鼓動はいっそう速くなる。

(逢いたい…彼に、もう一度逢いたい…)

そう思いながら、美織は深い眠りに堕ちた。

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