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限りの月
第9章 記憶の欠片
「君って、勧誘とか断れないタイプでしょ?」
「えっ…あ、はい…」
「やっぱり」
紫音はクスッと笑った。
「良かったら、今から一緒にご飯どう?」
「えっ!?」
急な誘いに、美織は目を丸くする。
「ちょうど昼だから、休憩しようと思ってたんだ」
「えっ…や、でも…」
「何食べたい?」
「…えっと、わ、和食とか…?」
笑顔で質問されて、美織は思わず答えてしまう。
プッと紫音が吹き出した。
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