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限りの月
第3章 すれ違い
居間に入ると、娘の凛音がパズルで遊んでいた。

「あ、おかーたん、おかえりー」
「ただいま、凛音。いい子にしてた?」

美織は凛音をギュッと抱きしめた。

「うん、りおんね、いい子にしてたよ」
「そっか~いい子いい子」

美織は凛音の頭を優しく撫でた。


「美織、ちょっと」

居間の扉を開けて、哲が顔を出す。

「ごめんね、ちょっとパズルで遊んでて」
「うん!」

凛音は笑顔で返事をし、再びパズルで遊び始めた。




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