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限りの月
第3章 すれ違い
「…んっ」

美織の身体がビクンと反応すると、哲は指を動かし始めた。

「なんだ?なんでこんなに濡れてるんだ?まさかお前…他の男としてきたんじゃないだろうな?」
「ちがっ…」
「久しぶりに同級生に会って、告白でもされたか?」
「…っ」
「図星か…」

チッと舌打ちして、哲は指を引き抜いた。

「違いますっ、何もされてない」

美織は顔をしかめながら哲を見上げた。


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