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限りの月
第4章 亀裂
「だけど、広瀬くんが確かにそう言ったなら、私が忘れてるのかも…」
「美織…」
「今すぐには思い出せないけど、広瀬くんと一緒に遊んだ時のこと…順に思い出してみるね」

美織は妙子を安心させるためニコッと微笑んだ。


「美織っ…ごめんね、ありがとう!」

妙子は美織の手をギュッと握った。

「ごめんね、ずっと黙っててごめんね…」
「…」

美織は複雑な表情で、妙子を見つめた。



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