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限りの月
第5章 恐怖
「…あれ? はるみ、タバコ吸ってたっけ?」
「そうよ? 前から吸ってるじゃない」
「そうだっけ…?」

美織は同窓会で会った時のことを思い出した。
あの時は確か吸ってなかったはず…。

「それで、どうしたの? 彼とケンカでもしたの?」
「…ケンカってわけじゃないけど…」
「じゃあ何? 大輔くんが浮気したとか?」
「…え…?」

はるみの言葉に、美織は一瞬固まる。


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