この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
喘ぐなら、彼の腕の中で
第10章 一発KO


心臓が尋常じゃないほど鳴り響いている。

莉央は私を見ずに、威圧的な目を亜美に向けているけど
私はもう莉央しか見えていない。


「………」


亜美は少しの間沈黙していたけど
私と莉央の顔を交互に見てから、ゆっくりと頷いた。


「分かったわ。
あたしも、沙月に泣いてほしくないもの」

「「え?」」

「ごめんね沙月!
芹澤さんの話をするのが楽しくて、つい夢中になっちゃってた。
これからは、沙月の話も聞くようにするね♡」


再び笑顔になった亜美を見て、私と莉央は同時に固まる。

……え? 待って。
その返し方……なに?


「……あのさ。
俺が今言ったこと理解してる?」

「もちろん、してますよ~♡」

「じゃあ、なんで俺が亜美ちゃんが沙月をイジメてるって言ったと思う?」

「え~それは分からない~。
あたし沙月のこと大好きだもん♡」


キラキラした目で言い放った亜美から、莉央は私に死んだ魚のような目を向ける。

……ごめん。

衝撃的すぎて、私も何も言えない。
それに、多分今あんたと同じこと思ってる。


「……最後に聞くけど」


莉央は片手で顔を覆うと、低い声で続けた。


「亜美ちゃん、芹澤を沙月に奪われないか不安だったんじゃねーの?」

「え!? それはアリエナイです!!」


亜美は両手を顔に当てると、頬を赤らめてニッコリ笑った。


「だって、芹澤さんはあたしのことが大好きなんだもん♡♡♡」




/363ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ