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喘ぐなら、彼の腕の中で
第13章 回想

.。.:* side 莉央 *:.。.。.:**:.。.。.:**:.。.。.:*
『莉央、ありがとう。
莉央は本当に優しいね』
優しい?
笑わせんな。
どこにそんなもん感じるわけ?
『気持ちが伝わるから
宮本さんに抱かれるとドキドキする。
愛されてるって、勘違いしちゃうよ』
気持ち?
なんだそれ。
女の快楽のツボが分かるだけで
何ひとつとして伝えてるつもりはねぇ。
女は凄い生き物だ。
自分の理想や妄想に少しでもハマれば
相手が自分を理解してくれたと勘違いする。
共感することで
求められることで
相手の心を分かったと勝手な解釈をしている。
俺が今まで出逢った女は、みんなそうだった。
『莉央には “ 心 ” が無いのよ』
─── ただ1人を除いては。

