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喘ぐなら、彼の腕の中で
第14章 爆発

「さっきから黙って聞いてりゃ勝手な事をベラベラと!!
だいたい何よりもまず、私に謝る事が先でしょーが!!」
「さ、沙月…」
「亜美と両天秤にかけるなんて随分低く見られてたもんだわ!
自分で言っちゃうけど、中身だったら絶っっ対私の方がイイ女よ!!」
芹澤さんが唖然として私を見上げる。
ここは会社。
あなたは先輩。
分かってるけど、私の怒りは収まらない。
「でももうそんな事はどーだっていいの。
ぜんっぜん未練ないから。
こんな小っちゃい男だと見抜けなかった私もバカだったし」
「………!!」
「あなたの生み出すインテリアは素敵だから、このまま忘れてあげようとしたのに。
……ただ私が、どうしても許せないのは……」
掴んだ手により一層力を入れる。
怒りで全身が震えるなんて、こんなの初めてかもしれない。
でも
……許せないもんは、許せない!!
「莉央を悪く言わないで!!!」

