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喘ぐなら、彼の腕の中で
第15章 あと、もう少し

………や、やばい!!
一気に現実に引き戻されて、私は慌てて莉央から体を離そうとした
……が
「………!!」
背中に回っていた莉央の片手が、私のスカートを捲って
そのまま太ももに這わせて上へと進んでいく。
ちょ、ちょっと……!///
何してんのよ!!
「沙月ちゃん? 大丈夫?」
「は、はははい!
だ、大丈夫な…んですが……」
鍵は!?
かかってないよね!?
かかってませんよ!!
パニックになる私を本棚に押しつけて、莉央は首筋にちゅっとキスをする。
2メートル先の扉の向こうにいる田部さんが、扉を開けたらジ・エンド。
……って分かってんの!?
「分かるよ、沙月ちゃん。
辛かったよね」
「……え!?」
莉央の代わりに、なぜか田部さんが答える。
「さっき芹澤さんが戻ってきたから、苦言申し立てておいたよ。
これ以上沙月ちゃんにあたるの止めてくださいって」
「………!」
「よく分かんないけど、真っ青な顔して頷いてた。
そのまま店舗周りで外出しちゃったから、もう大丈夫。
早く出ておいで」

