この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
喘ぐなら、彼の腕の中で
第16章 先手必勝


莉央は諦めたように大きく溜息をつくと、私の隣りにどかっと座った。


「はぁ……何が夢と魔法の国だ。
悪夢と魔物の間違いだろ。
激甘な匂いを漂わせながら、こんな恐怖に突き落とすんだからな」

「どんな捉え方してんの。
全国のファン敵に回すわよ」

「1番の悪魔は間違いなくお前だ」


あの時の感覚を思い出したのか、莉央は忌々しげに写真を見つめる。


………許せ、莉央。

事前に連絡したってどうせ来ないだろうし、あんたを土俵に上げるにはこうするしかなかったの。

そして、こんな朝に訪ねてきたってことであんたも理解してる通り、部屋に入る事が目的じゃない。


……ここからが本番。


「莉央。今日1日付き合って」


拒否されないって分かってるけど、胸がドキドキと鳴り響く。

莉央はチッと舌うちをして、写真を私に向けて放り投げた。


「まさかとは思うが、またあの御伽の国に行くんじゃねぇだろうな」

「そうしたいところだけど、違うわ」


前回莉央がそのテーマパークに挑んだように

今回は私が戦闘態勢に入る番だ。

って別に戦うわけじゃないけど、気分はそんな感じ。


「車出して。
この前と同じ、公園で待ってる」





/363ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ