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喘ぐなら、彼の腕の中で
第22章 ★清算済み


『─── では、ずっと切ない片想いを……?』

『えぇ、でももう吹っ切れました。
彼の事は忘れて、仕事に集中しようと決めたんです』

『相手の方が誰かは秘密とのことですが。
女優・モデルとして幅広くご活躍されている貴方が、過去に大失恋をされたなんて、ファンの方は驚いていると思います。
なぜ、今それを告白しようと……?』

『…… “ ある人 ” が、背中を押してくれたんです。
決心した道を、誇りを持って進めばいいって』


都心から車で20分、お台場と呼ばれる臨海エリア。

観光の定番スポットとなっているテレビ局の、大画面に映ったお昼の情報番組。

対談形式のインタビューに応じたその女性は、カメラに向かって微笑んだ。


『これからは大好きな仕事に集中して、ファンの皆様の為にも頑張ります。
応援、宜しくお願いします』


ファンじゃなくても、一般人の私達の心に伝わる、素敵なインタビュー。

………そう、私達は一般人なのよ。

画面を通して優雅に手を振る、あなた方芸能人とは違う、必死に働く庶民なんです。


………だけど

あなたが今、公共の電波を使って言ったセリフは

1ヶ月前に、今私の隣りにいる男から……


“ 今の電話の女は、長年報われない片想いをしてた男に区切りをつけて、仕事に没頭するらしい。
………良かった。
すげースッキリした声してた ”



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