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喘ぐなら、彼の腕の中で
第22章 ★清算済み


マジで大迷惑、と溜息をつく莉央と歩きながら、ぐるぐると頭の中で考える。

おばさんと翔ちゃんのお嫁さんが、私に会いたいと言ってくれている。
ってことは、当然彼ら兄弟もその場に必要なわけで。

……おばさんの誕生日は、海の日の祝日と連なった、2週間後の3連休……


………!!


「腹減った。沙月何食いたい?」
「~~~莉央!」
「甘いものじゃなけりゃ俺は何でも…」
「いいこと考えた!!」


繋がれた手をぐいっと引っ張る。

そうよ!なんてグットアイデア!


「却下」
「え!?」


っておい!!

興奮する私とは対象的に、莉央は冷めた顔をして私の手を離す。


「まだ何も言ってないでしょ!」
「だいたい分かる」
「何が!?」
「不吉な予感がする」
「そんなことないよ!」
「俺は行かねぇ」


だめよ、莉央が来なきゃ誰が運転手になるの?
あ、でも電車の旅でもいいか♪

それより何よりどこにしよう。
場所も決めなきゃだけど、まずはテーマを……


「題して!
おばさんの誕生日をお祝いしましょう旅行~~!!」





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