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喘ぐなら、彼の腕の中で
第23章 ★極上彼氏

言いかけたけど眩暈がして、そのまま廊下に立ち尽くす。
あ~~またちょっと頭痛が……
「だから侮るなって言ってるだろ」
持っていたケーキを取り上げられて、寝室へと引っ張られた。
私がベッドに座ると、莉央は一度キッチンまで戻って、ペットボトルを持ってきてくれる。
フタまで開けてくれて、そのまま私の手に渡した。
「……自他ともに認める男前だとしても
俺にとって、お前は大事な女なんだよ」
「………!」
「楽しそうに仕事をする沙月が好きだけど
体が資本なんだし、無理だけは絶対にするな」
莉央の細い指が、私の髪を撫でる。
……体が弱ってるから、心も連動してるんだ。
温かい手と優しい言葉に、熱い想いが込み上げてくる。
「ほら、さっさと寝ろ」
「……っ」
「俺はここにいるから。
お前が眠った後も、ずっと傍にいる」

