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喘ぐなら、彼の腕の中で
第23章 ★極上彼氏

さっきとは一変した、色気のある表情で
莉央は再び私の手を握った。
「 “ 立派な彼氏として認定されたい ” 」
「……えっ……?」
「2週間前に言ったあの言葉は、俺の本音」
「………!」
「真っ直ぐなお前に、似合う男になりたいって思ってる」
莉央の手から、温かさが伝わってきて
尋常じゃないほど、心臓がバクバク鳴り響いてる。
「なぁ、教えろよ。
沙月が俺にして欲しいこと」
「………っ」
「俺が出来ることなら、何でもしてやりたい」
……どうしよう……
どうすればいい?
莉央の言葉の、ひとつひとつの威力が凄すぎて
胸が破裂しそうで、何も言えなくなってしまう。
「お前が楽しいなら、あのテーマパークも付き合ってやる。
パスポートだって手に入れてきてやるよ」
「………!」
「お前が元気になるなら、どこにでも連れていく。
海でも山でも、国内でも海外でも、行きたいところは全部行こうぜ」
「………っ」
「お前が疲れたり悲しいことがあれば、いつでも取り除いてやるから。
顧客満足度No.1の俺が、最強の笑いを提供できるって、既に実証済みだろ?」

