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喘ぐなら、彼の腕の中で
第23章 ★極上彼氏

「………」
目が覚めて、掛け時計を見たときには日付が変わっていた。
ぼーっとした頭のまま、隣りに首を傾けると
「………!」
体をうつ伏せにして、顔だけこちらに向けた莉央が、スヤスヤと眠っていた。
さっきまでの激しい情事によって、ほとんど床に落ちたぬいぐるみ。
それでも、ハチミツ好きの彼だけは、しっかりとその手に握られている。
「……相手、間違ってません?」
莉央の方に体を向けて、閉じられた長いまつげをじっと見つめる。
ストレートな言葉で腰を砕けさせて
狙ったとしか思えないシチュエーションで、花束をくれて
彼氏としての役目は完璧に務めあげて
たった1回のSEXで、倒れ込む程の快感を与えられて
「……心と体を強化する授業
なるべく早めにしてください、先生」
そうじゃないと
この極上彼氏のせいで
いつか本当に、私の死因は “ キュン死 ” になってしまいそうです。

