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喘ぐなら、彼の腕の中で
第24章 ★極上……彼女?


『お引き取りください』

「~~~~!!」


インターホン10回鳴らしてやっと出てきたと思ったら
第一声がそれってどうなのよ!!


「莉央!
ホワイトボードに直帰って書いてあったのは、こーいうことだったのね!」

『……叫ぶな』

「なんで秘密にするの!?」

『……落ち着け』

「声、ヒキガエルみたいじゃないの!』

『……周りに誰かいねぇの?』

「いるわよ!
すっごい不審な目で見られてる!」


……本当は誰もいないけど
カメラに向かってこれでもかと顔を近付けたら、エントランスのドアが開いた。


も~~!
彼女を家に入れるだけなのに、どんだけ時間使うんだ!
エレベーターの中でも足踏みしちゃうほど、落ち着かない!


「………」


思い返せば、おとといはエアコンを付けっぱなしのまま寝ちゃってたわけで

よくよく思い返せば、寝相の悪い私が、タオルケットを1人で占領していたような気もするわけで


さらによくよく思い返せば

……昨日、夕方帰っていく時

彼は咳き込んでいたわけで……




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