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喘ぐなら、彼の腕の中で
第24章 ★極上……彼女?

「……なんで来たの」
セットされていない髪と、熱を帯びた赤い顔。
だるそうに私を睨むその目に、いつもの覇気は無い。
「彼女だからに決まってるでしょ!?」
「呼んでないんだけど…」
「なんで呼ばないのよ!!」
おとといの夜、彼氏らしい事を遣り遂げたあんたに、恩返しできる絶好のチャンスじゃない!
スーパー寄って、栄養のあるもの沢山買ってきたし
一回家に帰って、添い寝する愉快な仲間たちも連れてきたし♡
「すぐ作るから、待ってて♡」
「食欲無い」
「風邪でもちゃんと食べたほうがいいのよ?
レシピ見ればなんとか…」
「怖い。いらない」
意気込む私を避けるように、莉央は布団を頭からすっぽりかぶった。
………っておい!!
「怖いって何が!」
「弱ってる時にお前の料理食ったら俺、天に召されると思う」
「んなわけあるか!大袈裟…」
「叫ばないで。頭割れる」
ばさっと布団をめくると、莉央は本当に辛そうに頭を抱えた。
肩で大きく息をして、額から汗が流れる。
………これは
荒療治とか添い寝とか、ふざけたことをするレベルじゃないな。

