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喘ぐなら、彼の腕の中で
第25章  ☆*♪ X’mas short short ♪ *☆
「……あるわけねぇだろ」
振り向かないまま、低い声で呟いた莉央が
私の手を振り払おうとしたので、さらに強く抱きしめた。
「めっっちゃ混んでるのよ!?」
「仕方ねぇじゃん、そーいう場所なんだし」
「~~いいの!?」
「待ち時間にお前が飽きないように、トークのネタ仕込んでおくよ」
「………っ///
い、至る所でラブラブムード満載なのよ!?」
「上等。 負ける気しねぇ」
「~~~っ///
中学生とか高校生のカップルばかりだよ、きっと!」
「どうでもいい。
つーか俺、沙月のことしか見てねぇし」
「………!!」
出た~~!!
不意打ち胸キュン爆弾、連続投下!!
……ドキドキしちゃって困る。
ドキドキしすぎて、クラクラしちゃう。
「……テーマパーク内の公式ホテル
めちゃくちゃ高いのに……」
「お前な、そこはガキと一緒にするんじゃねーよ」
「………!」
「ちゃんと稼いでるから。
俺の金は、全部沙月の為に使ったって構わない」

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