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喘ぐなら、彼の腕の中で
第6章 ベストを尽くせ

“ じゃあ3回め、する? ”
“ 金曜の俺は貴重だから、ご予約はお早めに ”
〜〜アホか!
何がご予約よ!
そんなのしなきゃいけない程、御盛況ってことなんですね!!
いいですねー!!
莉央に群がる女の1人には絶対なりたくないし、それ以前に興味も無かったのに。
今日の夜は予定がないし、イベント準備の終わる時間次第で……
「………」
・・・いや、やっぱり今夜はやめよう。
流されてはダメよ、私。
“ ご利用は計画的に ”
ご予約どうたらっていう前に、今の私に必要な注意喚起はこっちだ。
………お互いの目的を忘れてはいけない。
彼を忘れる為の、次の恋愛ができるまでの穴埋め。
“ やめたくなったらやめられる、安全なドラッグだ ”
余計なお世話よ。
芹澤さんと莉央には無い、ハートの熱い真っ直ぐな男が見つかれば
解毒剤なんて無くても、私は次に進んでやるわ。

