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水は低きに流れる
第4章 流されるまま

土曜日の朝、岩崎さんと約束してた子達が声をかけてきた。



「愛美ちゃんも飲み会、おいでよ」

「えっと・・・」


急に言われても、って用はないんだけど。

せっかく彼女達は岩崎さんと約束してたのに?



「営業部の人とかも声かけたから20代だけで10人くらいになったんだ」

「たまには愛美ちゃんもおいでよ」

「会社の飲み会は去年の忘年会以来なんだよ」

「そうそう、でもパートのおばちゃん達には声かけてないから内緒だよ?」



誘ってもらえて嬉しいけど、圧倒されてしまう。


「何か用事あるの?」

「・・・ないけど・・・」

「じゃ、決まり!場所は駅前の●●●●ね。7時集合だけど、場所わかる?」

「あ・・・うん」



安いチェーン店の居酒屋だ。

断わる理由もないままに彼女達に言われるまま行くことになった。



彼女達と岩崎さんが飲みに行くことを想像して悶々としていた自分が情けない。

会社の若い人だけの飲み会なんだから気にしすぎた。




バイトに入って半年だし、会社の人や他のバイトともっと仲良くなる良い機会だと思おう。





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