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水は低きに流れる
第4章 流されるまま
夢の中を漂っているような感じがする。

ぼんやりと抜け殻みたいになった私を2人が服を着せて、ぐったりとした体を抱きかかえられて車に乗せられた。


私はその間もふらふらした頭と体をどうすることも出来なくて人形のように何も出来ずにいた。


2人の会話も耳に入って来なくて遠いところで囁いてるようにしか聞こえない。

どのくらい時間が経ったのかも分からない。



「じゃあね。楽しかったよ」



アキちゃんの声が聞こえて顔を上げると車のテールランプが離れていくのを自分のマンションの駐車場に佇んで見ていた。

少しだけ辺りが明るくなり始めてた。

朝だ・・・。


とにかく部屋へ戻ろう。




不思議とあんなに体がいうことを利かなかったのに歩くのも階段を上がることも出来た。

一刻も早く自分の部屋で休みたい。

それだけが体を動かしていた。



鍵を開けて中に入り鍵を閉めてドアロックをかけるとやっと元の自分に戻れた気がした。

それでも、靴をぬいで数歩のキッチンの床で力尽きてそのまま横たわる。

フローリングの冷たい床が気持ち良くて、そのまま目を瞑って眠った。




何も考えたくない・・・
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