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水は低きに流れる
第5章 流れを止めて
バッグの中で震える振動音で目が覚めた。

電話だと思うけど取る気もない。

外がかなり明るくなっていて、重い体を無理やり起こして這うようにしてシャワーを浴びた。

さっきまでの行為が現実に起こったこととは思えないのに、熱めのシャワーがかかっていると肌に感触が戻ってきて何度も何度もスポンジで体を擦った。



似てるってだけで心を許してしまったことが後悔してもし足りない。

もう好きじゃないって思ってたのに・・・
なんでアキちゃんを好きだと思ってしまったんだろう・・・



心当たりは、あの薬。



おかしな薬なんてドラマやニュースの中の話題だけだと思ってたから、こんな身近に存在するなんて思いもしなかった。

佐藤さんも良い人そうだったのにひどい。

最初からそのつもりでアキちゃんと合流したのかもしれないと思うと、警戒心が全くなかった自分が情けない。



お湯で泡を流していると、岩崎さんとここでした行為を思い出す。






(岩崎さんに会いたい・・・)




ふっと沸いたその気持ちは止めないといけない。

好きでもない人と初対面の人と3Pだなんて・・・

前にも3Pしてるって言えばそうだけど、それとこれとは全然違いすぎる。

していることも、した理由も・・・結果は似たようなことかもしれないけど、少なくとも私の中では今回の行為は自分を許せない。


もう岩崎さんに抱かれる資格もない。

誰でもいいってわけじゃないって岩崎さんにいくら伝えても何の説得力もない。



岩崎さんへの想いが募れば募るほど胸が苦しくてたまらない。

こんなに好きにならなきゃ良かった。

涙が止まらない。
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