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私の中のおっさん
第1章 巨人女から 叔父様との関係を強要されて――

 しばらくそうして、きつく抱き合っていた叔父と姪。

 やがて、ゆっくりと抜き取られた叔父の陰茎に、

「お、叔父さん、超絶倫っ! まだ全然元気じゃんっ それとも姪っ子として、興奮してるぅ~~?」

「……五月蠅いっ」

 菊の目聡い指摘に、叔父はむすっとしていた。

「まあまあ。じゃあやっぱり、最後は正常位だよね~?」

「いや……、もうゴムないし」

 叔父は財布の中に2つ、エチケットとして避妊具を持っていたが。

 それはもう、使い切ってしまっていた。

「え~~、じゃあ、出るとき抜けばいいじゃン?」

「え?」

「だからあ~、中出しせずに、外に出せばって?」

 菊のその提案に、叔父の端正な顔に焦りの表情が浮かび始め、

「……そんな……、ねねに……ねねに、万が一のことがあったら……」

 万が一のこと。

 性知識に疎いわたくしでも、避妊無しに性行為に及べば、

 妊娠する可能性が格段に上がることくらい、一般常識として知っていた。

 それでなくとも、わたくしはまだ16歳――高校1年生で。

 そして、どんなに大好きであろうと、

 この叔父とは、正真正銘の叔父と姪の間柄。

 つまり、万が一とは、望まぬ妊娠を指していた。

「ふうん? そんなこと言っていいのぉ? 可愛い ねねちゃん、気に入っちゃったから、あたしこのまま、お人形として一生、お世話しちゃおっかなぁ~~?」

 こんなに2人の性行為を目にし、まだ足りないというのだろうか?

 菊は今度はそんな脅しをかけてくる始末。

 ただその言葉には、ある程度の真実味があった。

 最初は2人に対して、平等に示していた興味が、

 いつの間にか わたくしに対する比率が多くなって来ていたのを、自分でも感じていた。
 
「……ねね……、ちゃんと、外に出すから……」

 叔父も同じ思いだったらしく、

「は、はい……」

 大人である叔父の判断に委ね、わたくしはそう肯定してしまった。

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