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私の中のおっさん
第1章 巨人女から 叔父様との関係を強要されて――
「……うん……。叔父様、酷い……」
わたしの唇から洩れた非難の声に、すっと眉間を寄せた叔父。
「……本当に、本当にっ 申し訳ない――っ」
18も年下の姪に、恥も外聞もかなぐり捨て、深く頭を垂れた男を、
わたくしは赦すつもりなど、更々無かった。
「……そう、思われるのなら、何とか、して……?」
「え……?」
叔父の黒々とした頭髪を見下ろしながら、わたくしは蚊の鳴くような声音で言い募る。
「もうっ イキそう、だったんです……。ここ……」
学校指定の膝丈を厳守した、紺の襞スカート。
それを両手でするすると手繰り寄せた わたくしは、
「……ここ、切ないの……っ」
“この世界” では、初めて異性の目に触れさせる、下半身を露出していた。
「……――っ ねね……」
頭を下げていた叔父の目には、しっかりと焼き付いただろう。
そう。
あの最中のまま、ぐっしょりと透明の蜜に濡れた、
太ももと、濡れて張り付いたショーツが。
「叔父、様……」
スカートをたくし上げたまま、一歩踏み出したわたくし。
「だ、駄目だよ、ねね……」
叔父はそう否定の声を上げながら頭を上げ、後ずさりしようとしたが。
紺のハイソックスを纏った脚先。
めい一杯背伸びしたわたくしは、迷いなく唇を押し付けた。
わたくしの、愛しの叔父様の唇に――
『じゃあ、ファーストキスは、好きな男の為に、取って置きなさい』
そう。
そんな酷な事をさらりと言った叔父に、解らせる為に。
「責任……取って下さいますよね……?」
垂れ目の瞳を限界まで見開いた、どこか間抜けな表情の叔父へ向けて、
わたくしはスカートから離した、両腕を伸ばし。
「ねね……。駄目だよ、ねね……」
いつまでも、そんな禁忌を食い止める言葉を吐く叔父の胸を、トンと押した。
そうして、叔父と姪は、
翌朝まで、その部屋から出てくる事は無かったのだ――。
――っていう、妄想に耽ってみた、今日この頃(笑)
≪了≫
(あ゛~~、くそ長かった!!)