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愛すバー
第8章 モモ愛すバー
「そうですね...忘れ物に近いです」
顔を近づかせ真顔で言いながら、持っていた私の暖簾を奪って店の中に入った。
彼のジャケットの肩には細かな水泡が無数に付いている。
いつから外にいたんだろうか...
私は店の中に入り、壁際の外のライトを消した。
響さんはスツールに暖簾を立てかけ振り向いた。
色白の肌が霧雨のせいか透き通る程美しく、端正な顔立ちの真剣さに身動きが取れないでいた。
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