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愛すバー
第2章 バニラ愛すバー
「お兄さん、お兄さん、ちょっと休んでいきなよっ」
夜の繁華街で真っ赤な口紅を塗りパーマネントを当てた女が、男に群がった。
終戦後の福生は赤線と呼ばれる政府公認の売春地帯があった。
私はまだ十代だったが身寄りもなく学もない。
気づいたら、食べる為にここにいたって感じだ。
私も羽振りの良さそうな男に必死に自分をアピールしていた。
ところが...
「ヘイ!キュートガール!!ハウ マッチ?」
ハンサムな背の高い白人の米兵が私に声をかけてきた。