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愛すバー
第5章 温泉饅頭
ヘルパーさんがベッドの後方にあるレバーをグルグル回すと伯母はベッドごと起き上がる。



更にテーブルを伯母に引き寄せると伯母はテーブルに両手を付いて温泉饅頭を楽しみに箱の中を覗き込んでいる。



「待ってね~、今食べやすくするから」



私はお茶を入れ伯母の前に置き、それから一つ温泉饅頭を取り出し三分の一ほど千切って伯母の手に乗せた。



伯母は急いで口に頬張る。



ゆっくり咀嚼し嬉しそうに目を細めた。



温泉饅頭を喉に通すと私を見て「美味しいね~」と笑った。



嬉しくて胸に熱いものが込み上げた。



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