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愛すバー
第6章 アズキ愛すバー
ダニーと別れていくつかの年が過ぎていった。
赤線は廃止になり一度は昼間の工場で働いてみたが、赤線上がりと後ろ指を差され、風当たりは冷たい。
結局夜の世界に戻り新宿のキャバレーで働いていた。
世の中では皆私ぐらいの年なら嫁ぎ、母親をやっている年齢だろう。
でももう私にはそんな平凡は希望を持てなかった。
穢れたこんな私を愛してくれる人なんて思えなかったし、男という生き物に夢を持てなくなっていた。
その頃だった。
当時勤めていたキャバレーにみかじめ料の集金に出入りしていたヤクザの淳治に出会った。
赤線は廃止になり一度は昼間の工場で働いてみたが、赤線上がりと後ろ指を差され、風当たりは冷たい。
結局夜の世界に戻り新宿のキャバレーで働いていた。
世の中では皆私ぐらいの年なら嫁ぎ、母親をやっている年齢だろう。
でももう私にはそんな平凡は希望を持てなかった。
穢れたこんな私を愛してくれる人なんて思えなかったし、男という生き物に夢を持てなくなっていた。
その頃だった。
当時勤めていたキャバレーにみかじめ料の集金に出入りしていたヤクザの淳治に出会った。