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ゆっくりと
第1章 縁結びの樹
俺の深い深い悩み事
あぁ、ほら今だって俺の目に映るのは
男ばかり
いつからこんな風になったのかは
俺も分からない
ゲイなのかバイなのかすらも分からない…
そんな事を考えながら
浅井 敬堵は学校の裏庭を歩く
今は授業中、要するに『サボり』だ
「どこ行ってサボっかな~」
そう行ってフラフラする敬堵だが
いく場所は決まっていた
いつからか女子の間で
『縁結びの樹』と呼ばれるようになった裏庭の大木
この呼び名の由縁を敬堵は知らず、「どうせこの樹の下で告白したら絶対成功する、とかだろ」と思っていた
敬堵はそんな事はどうでもよく
ただ、木陰で寝心地が良いので
縁結びの樹へと向かうのだった