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ゆっくりと
第2章 訪問



由の言葉に敬堵は足りない頭をフル回転させた


『それは…俺を信用しての事なのか?それとも下僕的な意味なのか?はたまた…』


などと思考を巡らしていると
「それじゃ」とだけ言い、由は背中を向けて教室とは逆の方向へと歩き出した



「あ、あぁ…って!
これから5限始まるぞ?」



「いい、サボる」


「…さいですか」





独特なテンポと雰囲気を纏った由の後ろ姿に
敬堵は何故か視線を外せなかった





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