この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ゆっくりと
第1章 縁結びの樹



『こんなヤツ3年に居たかな…』


首を傾げ、未だスヤスヤと眠る同級生を見つめる



「……えーいっ」



ちょっかいを出したくなった敬堵は
彼の頬をつついた

「ん…?」


『ヤベ…起こしちまった…』


瞳がうっすらと開き
目の前の男子生徒の瞳が敬堵を捕らえる


「…誰」


微睡んでいた表情は
いつしか訝しむような表情に変わっていた


「えっ、と…浅井敬堵(アザイタカト)…3年」


「浅井…?あぁ、あのバスケ部の」


予想外に男子生徒は敬堵の事を知っていた
しかしそれに加え、所属している部活まで知っていた事に敬堵は疑問を感じた


「んー?何でそんなに詳しいの?」


「…別に」


それだけ言うと
プイッと無表情に顔を背ける


「…俺お前の名前知らないんだけど」


気になっていた事を口に出した


「檜垣由(ヒガキユイ)、3年」


再び無愛想にそう告げると
由と名乗った男子生徒は立ち上がった


「?」


「ここ、浅井がサボるんだろ…俺はアッチ行くから」



「は!?いや別にいーって!!
一緒にサボろうぜ!?」


「やだ」


キッパリと言うと
由は足早に去って行った



「わー…フラれたー…ん?」



視線を落とすと
由の物と思われる教科書が落ちていた


「んーどれどれ?…3ーA 檜垣由…
…あーアイツA組なんだ、なら知らなくてもおかしくねぇな~」


A組は特待クラスで
一般クラスとは棟が違い、合同授業も無いため
敬堵達のクラスではある意味伝説のクラスだった




「これ無いと困るんだろーなぁ…どーすっかな~…」

そうボソリと呟いたが

心の中ではA組を見物に行けるチャンスと内心ワクワクしている敬堵だった


/8ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ