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最初に出逢った日のように~一片丹心・300年の恋~
第3章 恋しくて~宿命の二人~
 自分が何故、あの男に言われるがままにここに来たのか、ファヨンは自分の心を測りかねていた。ただ、夕方の別れ際、彼の切なげで哀しげな瞳が忘れられず、思い出す度に心が針で刺されるように痛んだ。
 木製のドアを開けると同時に、音楽がファヨンの耳に飛び込んできた。やわらかで、ムーディな音楽がさして広くはない室内にゆったりと流れている。
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