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最初に出逢った日のように~一片丹心・300年の恋~
第3章 恋しくて~宿命の二人~

カウンター席は丁度ステージには背を向けた格好になる。逆にジュンスの方からは見ようと思えば、ファヨンはよく見えるだろう。
「いらっしゃい、初めてかな?」
ふいに声をかけられ、うつむいたファヨンは顔を上げた。二十代半ばほどの男が微笑んでいる。白服に蝶ネクタイ、黒いベストといういでたちを見ると、バーテンダーなのだろう。
「こんばんは」
と、こんな大人の店に来たことのないファヨンは狼狽えて無難な挨拶を返す。
「いらっしゃい、初めてかな?」
ふいに声をかけられ、うつむいたファヨンは顔を上げた。二十代半ばほどの男が微笑んでいる。白服に蝶ネクタイ、黒いベストといういでたちを見ると、バーテンダーなのだろう。
「こんばんは」
と、こんな大人の店に来たことのないファヨンは狼狽えて無難な挨拶を返す。

