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最初に出逢った日のように~一片丹心・300年の恋~
第3章 恋しくて~宿命の二人~
 ファヨンは彼の言葉に、ハッとした。奇しくも〝丹心〟というのはファヨンの両親が経営する店の名前と同じだ。
 ジュンスが懐から小さな箱を取り出した。深紅のビロード張りの小箱を開き、何かを取り出す。その取り出したものを大きな手のひらに乗せ、ファヨンに見せた。
「これが何か判るかい?」
 蝶を象った指輪は羽根の部分にキラキラと光る石がはめ込まれている。
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