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最初に出逢った日のように~一片丹心・300年の恋~
第4章 何度でも、あなたに恋をする
―私はもう、そなたと金輪際逢うつもりはない。そなたとこうして話をするのも最後になろうからの。
早すぎる陣痛が起こる直前、宮殿の庭園で大妃さまとお話をした時、確かに大妃さまはそう仰った。あの科白の裏には深い意味が隠されていたのだ。
現に、私はこうして逝こうとしている。
ファヨンは眼をまたたかせた。見えない、ユンの貌が見えない。絶望が波となって押し寄せ、混乱の気持ちが眼尻に涙となって滲む。