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最初に出逢った日のように~一片丹心・300年の恋~
第4章 何度でも、あなたに恋をする
逝きたくない。その必死の想いで、ファヨンは細い手を差しのべた。すかさず力強い手がその手を握りしめてくれる。
大好きなユンの手、この手の温もりを私はけして忘れないだろう。彼が幾ら握りしめていてくれても、私の身体は小刻みに震えていた。死ぬのが怖いからではない。きっと飲まされた毒のせいだろう。
私の手にポトリと温かな滴が落ちた。ユンが泣いている―?
駄目な私、最後の最後まで、大好きなあなたを泣かせてしまうなんて。
大好きなユンの手、この手の温もりを私はけして忘れないだろう。彼が幾ら握りしめていてくれても、私の身体は小刻みに震えていた。死ぬのが怖いからではない。きっと飲まされた毒のせいだろう。
私の手にポトリと温かな滴が落ちた。ユンが泣いている―?
駄目な私、最後の最後まで、大好きなあなたを泣かせてしまうなんて。