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吼える月
第6章 変幻
 

「了解致した。……しかし、一応念のために……姫のお顔を拝見」

「……俺の言葉が信じられないと?」

「今晩だけはなにがなんでも警備を厳重にして、"光輝く者"を殺せという命令なのだ」


 サクがため息をついて、眠るユウナに被せた上着を取った。



「……え?」



 サクの目が驚愕に見開いた。




「これは――っ!!」



 近衛兵がいきりたつ。




「サク=シェンウが、"光輝く者"を連れていた!! 捕縛せよっ!!」



 ユウナの髪が――白銀に染まっていたのだ。


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