この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
吼える月
第28章 企図
  


「陛下…」


 ユウナから素早くリュカが離れて、ゲイに頭を垂れる。


 身体から重みが消えたユウナは、今の状況が救われたのか、それとも悪化する前触れなのか判断出来ず、不安に鼓動を早めていた。


 少し前まで、ゲイに命を狙われていたのだ。

 サクが駆け付けてくれなかったら、間違いなく自分は死んでいた。


 あの時ゲイは一旦船に引き、サクとシバが水の壁の中に居た自分達との間に入って、迫り来る船を破壊していたはずだ。


 その船に自分がいるのだとしたら、サクは…シバはどうしたのだろう。

 まさか……。


「これではその姫が、余の"口直し"にならないではないか。興ざめだ、後にしよう。余は分け前をひとに施すが、未遂いえど他に先に手を出されるのは好かぬ」

「申し訳ありません」

「ふふ…言い訳をしないところが余が好くところだ。それにこの船で随分と、隣室での営み事をお前に"聞かせて"しまったから、お前が"溜めて"しまったのも無理はない。余の抱き方は半端ないからな。……以後は気をつけよ」

「御意」


 ユウナは唇を戦慄かせた。


 時間が経てば、相手が変わっただけの凌辱が始まるのだ。

 ……また。


「姫と同じ顔をしているとはいえ、お前の"妻"の淫乱ぶりは少々飽きてきたところ。それを見計らって余に姫を献上するとは見上げた忠誠心。

では、さっさとすべきことをしてから、お前が手出ししたくなるほどの姫が、どう快楽に堕ちるか、そこを楽しみに堪能するとしよう」


 ユウナは目を瞠った。

 婚姻したばかりのリュカの妻は、ゲイに抱かれているというのか?

 それをリュカが許しているというのか?


 それに対し頭を垂らしたままのリュカの反応はない。

 ユウナの驚愕ぶりに、満足そうにゲイが笑う。
/1627ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ