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吼える月
第17章 船上2
媚薬入りの蜂蜜が、ユウナの肌を侵蝕していく――。
どろりとしたものが、首筋から胸の谷間を通りさらに下に零れ落ちた感覚は、くすぐったい以上に肌にさざめく快感を引き寄せた。
肌を浸透する蜜は熱を持ち、押し倒されても身体を疼かせる。
そこをサクの舌先が、薄くのばすようにして……微熱となった甘い疼きを身体に拡散していく。
ますます感度が高まった肌は、サクから漏れる吐息だけでも、痺れるような快感を身体に走らせるというのに、そこに肌を滑る舌の動きが加わり、さらにはくちゅりと肌を強く吸われれば、腹の底から湧き出る悲鳴のような喘ぎ声を無意識に漏らしながら、身じろぎをしてしまう。
「……は……っ、は……ぅっ……んっ、ああ、ああ……サ、ク……っ」
「ふふ、……姫様の肌、甘い……」
サクの舌は首筋から蜜のない耳に上り、媚薬の残滓を伝えるように丹念に愛撫してから、そのまま蛇行するようにして下に落ちた。
「ふ……ぅんっ、ぁ……あぁ……っ」
気持ちいいのは媚薬のせいなのか。
それともサクの舌だからなのか。
判断を鈍らす快感に気を取られている隙に、サクはユウナの衣服をすべて剥ぎ取り、腹部にまで垂れていた蜜を上に押し上げるようにして、その頂きを除いて、露わになった白い乳房にたっぷりと塗り込んだ。
柔らかな乳房に琥珀色のとろみが加わり、それが陽光に反射してきらきらと輝く様は、神々しいほど幻想的で。
同時にこの美しい姫の神域を侵している気がして、僅かに背徳的な気分にもなりながら、それでも自分だけがこの姫に触れられるのだという独占的な歓喜に打ち震えた。
堅くしこりつつある胸の頂きには触れぬようにしながら、サクは両手で中央に寄せるように乳房を揉み上げた。
「はぅ……あぁ……胸が……じんじんする……っ」
より念入りに媚薬を塗り込まれたせいで、ユウナの胸はいつも以上に敏感になっているようだ。
強く揉み上げると、ユウナの身体がびくびくと震えた。
より強調された胸の谷間に、蜜溜まりが浮き上がる。
それを舌でかき混ぜるように、サクは谷間に舌を差し込んで動かした。