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吼える月
第17章 船上2
「駄目、駄目駄目駄目、そんなにごりごりしちゃ駄目、駄目ったら――っ」
「姫様、今のそれは、姫様が自分でされてる動きです。イッて下さい。俺ので……俺と繋がった時のように」
「サク、サク、サク、あああ、ああああっ」
「姫様、姫様……好きです。本当はすげぇ抱きたい。抱いて、抱いて……抱き潰したい。だけど――っ」
互いの性器から溢れる、昂りを示す淫らな汁液。
早くひとつに溶融したいかのように、荒々しく掻き回しているような水音は、飛沫を飛ばすほど激しさを増すばかりで。
そんな卑猥な音に負けじと、急いた息遣いと、悲鳴のような嬌声が響き渡る。
「サク、サク、イク、イっちゃう、ねぇ、サク、サクはどこ!?」
「……俺は、いつでも姫様の傍にいます。姫様……っ」
「一緒に、ねぇサク、一緒に。一緒に気持ちよく……一緒に、一緒に、ああ、あああ、あああああああ――っ」
ユウナの身体がぐぐっと反り返る。
「はや…く、来て、ああっ、一緒にっ、気持ちよくっ、あたしだけは嫌、ねぇっ、ああぁ……っ、ぁあああああっ」
サクを求めるユウナの身体が、絶頂を迎えてびくんびくんと痙攣を始める。
「……ありがとう、姫様。そして……ごめんっ」
ユウナから肉棒を引き抜くと、共に果てそうになる衝動を必死に鎮めながら、崩れ落ちるユウナの身体を掻き抱いた。
一緒に果てにいけぬ代わりに、この地に落ちてきたユウナだけは、しっかりと捕まえるように。
……ユウナを感じていた肉棒は、いまだ痛いくらいに昂ぶっているというのに。