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吼える月
第21章 信愛
花唇をひくつかせる不規則な熱風が秘部にあたる。
そして――。
花唇を左右に割り、前後に伸びる秘裂に沿うように、軟質の熱いぬめりがゆっくりと動いた。
「ぁぁぁああ……ああんんっ」
その感触にユウナの肌は総毛立った。
にちゃにちゃとした、糸を引くような粘りある音が、自らの興奮度合いと淫らな場面を物語るようで、ユウナに羞恥に身体をかっと熱くさせる。
舐められている。
サクのあの舌で、舐められている――。
「サク、サク、恥ずかしい。ねぇ、舐めちゃ嫌……っ」
拒否の言葉は甘いねだりにしか聞こえず、ふるふると高い位置で左右に振られる尻は、サクの舌を求める悩ましい女の動きのようで。
「あああん、ねぇ、はっ、はぁぁ……んっ、んんんっ、サク、サクぅ……」
表面上どうであれ、ユウナは理性と欲に揺れる背徳感に苛まれていた。
サクを……、儀式をしたばかりの神聖な武神将を下に敷き、汚い部分を直に舌で舐めさせているのに、気持ちいいと思ってしまう穢らわしい自分。
強い男に淫らな奉仕をさせているのが、女としての……優越感にも似た倒錯的な興奮を喚起して、自分だけがサクからこうされるのだと思えば、嬉しく思うのだ。
サクにここまでさせられる、サクにとって特別な存在になれている自分が、女として主として、誇らしくすら思うのだ。
儀式を経てより強く結ばれたあの興奮が、こんな淫らな場面でちらつけばこそ。
緩急つけた舌の攻め。
ユウナは視界からいなくなったサクの……、舌先を窄めたりしてくねくねといやらしい動きをする舌を脳裏に思い描いた。
それが自分の秘部に直接触れてそんな動きをしていると想像しただけで、大きく襲いかかる快感の波に流されそうになり、急いた浅い呼吸を繰り返しながら必死に踏みとどまる。
泣きたくなるほど気持ちいい。
まるでそこに別の生物がいるかのように、絶妙な力加減に翻弄されて。
じゅわりと熱いものが溢れ出て、膣がきゅっきゅっと不規則に収縮して。
そんな淫らに反応する部分を、サクが見ている――。
あの熱い目でじっと見ている――。
それだけでもうたまらない。
快感の悪循環のようだ。
快楽に囚われていく。