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吼える月
第21章 信愛
取り乱したようにしてなんとか逃れようとするのだが、サクががしりと足を掴んで、今度はじゅるるると音をたてて吸い立てた。
その強い吸引に蜜で溢れた花園は悦びに震え、そこを中心に放射状にびりびりと身体に広がる痺れにさらに身体が熱くなり、喉の奥から出てくる甘い声が止らない。
「ん、んふぅ…、んんっ、ああっ、ん、んっ、駄目、ああ、ああああ……っ、サク、ね、ねぇ、サクってば……っ」
「ん……うまいですよ、姫様の……。とろとろで熱くて……じゅる……、後から後から溢れてきて、吸っても吸っても際限がねぇのに、んんっ、吸いたくてたまらねぇ。ああ、やべんです、この蜜……。ずっとこうしていてぇ……」
熱い吐息まじりに、譫言のように聞こえる声。
サクが施すものすべてが、ユウナの身体をさらに追いつめる。
サクの理性がかろうじて押し出す言霊のようなその声の震動が、サクが与える快感の波に、さらに不規則な官能の波を追加させて、押し寄せてきてくるのだ。
「駄目駄目、そこから離れて。そこで喋らないで、ねぇ、ぅぅ……、はっ、はぅぅ……ね、あああんっ、駄目ったら、ああああっ」
「ああ、たまんねぇ。姫様……。こんなに俺に興奮して……。ねぇ、俺に感じてるんですか。ねぇ、ここまで俺が欲しいんですか。ああ、もぅ……可愛すぎてたまんねぇです。姫様、ねぇ、俺だからですよね。姫様がこんなになるのは、俺だからと思っていいんですよね?」
懇願のような弱々しい声。
それを受けたユウナの心が疼いた。
「サク……だから。サクだからこのはしたないの姿を見せれるの。ああ、あああああっ、サクじゃなきゃ……嫌。こんないやらしいこと……嫌っ。サクだから、気持ちいいの、サクだから……」
「ああ、もう本当にたまんねぇよ……っ!!」
じゅるるるるる。
さらに秘部にサクの顔が吸い付く。
秘部を広範囲に覆った熱と、大量の液が吸い上げられたような卑猥な音に、ユウナは羞恥に身悶え、刺激の大きさに涙を流して悶えた。