この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
甘く、深く、繋がって
第9章 乱された身体
啄むように優しく続く口付け。角度を変えて深まって、滑り込んできた舌に口の中をなぞられる。歯列を割って私の舌と絡み合う。
「ん……ふぅ、ぁ……」
ゾクゾクする。甘い口付け。

溶かされそう……

その心地良さに身を任せようとして、不意に斎藤さんが動きを止めた。
身体を起こされ、唇が離れる。

ぇ……何で?

突然避けられた感覚に心が引きつれる。
縋る思いで目蓋を開くと、じっと私を見つめる斎藤さんと目が合った。その瞳に緋色は、ない。
「嫌、だった?」
「……ぇ?」
「泣いてる」
頬を包んでいた右手が離れ、人差し指に目じりをツイと拭われた。
その手は顔の横に置かれ、私には触れない。

……嫌?
キスは嫌じゃない。
……セックスは、嫌だけど。
でも涙の理由は、それじゃない……

泣いてる理由を口にして、その通りだと肯定されたら……?
そう思うと怖くなった。

黙り込んだ私に斎藤さんがフッと笑う。何処か歪んだ笑顔。
「そう、だよね……」
閉ざされた瞳にギュッと胸が締め付けられる。
「やっ嫌じゃありません」
気が付いたら声が出ていた。
/813ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ