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甘く、深く、繋がって
第10章 戻れない日常
「何ソレー?」
一人が驚いたように応じて、でももう一人は
「それ誰情報?でも私斎藤くんだったらそれでも良いなぁ。シテみたい」
楽しそうにそう言った。
耳に入った聞き覚えのある名前。
……斎藤くん?
さっきの人はたっくんって……
斎藤さん、拓真だけど。
……違う、よね
そう思っても、彼女達の会話に一番近しい人を想像してしまう。
「何ぃ、たっくんのセフレ立候補?」
「うん!だってあのルックスだよ?それに、そういう事言う人って巧そうじゃない?料理人って手先器用そうだし」
……料理人
「千尋のエッチ!」
「えー?何純情ぶってるの?皐月だって似たような理由でここの黒田くん狙ってるくせに」
「だってぇ、黒田くん格好いいんだもん」
「まぁねぇ。優しそうだし?細く見えて結構筋肉質だし?」
「そうそう。次いつ来るのかなぁ――」
『ここの黒田さん』に驚いた。
でも、私はそれ以上の衝撃にその先の会話はほとんど耳に入って来なかった。
料理人の斎藤たっくん、は
『セックス出来ればそれで良いんだって』
…………
まさか、ね
一人が驚いたように応じて、でももう一人は
「それ誰情報?でも私斎藤くんだったらそれでも良いなぁ。シテみたい」
楽しそうにそう言った。
耳に入った聞き覚えのある名前。
……斎藤くん?
さっきの人はたっくんって……
斎藤さん、拓真だけど。
……違う、よね
そう思っても、彼女達の会話に一番近しい人を想像してしまう。
「何ぃ、たっくんのセフレ立候補?」
「うん!だってあのルックスだよ?それに、そういう事言う人って巧そうじゃない?料理人って手先器用そうだし」
……料理人
「千尋のエッチ!」
「えー?何純情ぶってるの?皐月だって似たような理由でここの黒田くん狙ってるくせに」
「だってぇ、黒田くん格好いいんだもん」
「まぁねぇ。優しそうだし?細く見えて結構筋肉質だし?」
「そうそう。次いつ来るのかなぁ――」
『ここの黒田さん』に驚いた。
でも、私はそれ以上の衝撃にその先の会話はほとんど耳に入って来なかった。
料理人の斎藤たっくん、は
『セックス出来ればそれで良いんだって』
…………
まさか、ね