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甘く、深く、繋がって
第10章 戻れない日常
斎藤さん……甘過ぎです
毎日こんな風にされたら、私保ちません。駄目になっちゃいます。
「ねぇ、おいで?」
耳元で囁かれて背筋が震えた。
「だっダメです」
「何で?」
「そ、そういうの、したくないんです。それに、お兄さん、帰ってくるかもしれないじゃないですか」
「兄貴は当分帰って来ないけど……同棲はしたくないって事?」
聞き返してくる斎藤さん。ちょっと拗ねてはいるけど、機嫌を損ねてはいないみたい。
「……し、したくない、です」
少し迷って、でも正直に頷いた。同棲に良い思い出は、ない。
「……分かった。それは我慢する」
……それは、我慢する?
疑問に思っているとスプーンを取り上げられた。
「もう、大分食べたよね?」
「?……はい」
分からないまま頷いたとたん顎を掬われて
「俺も真純食べたい」
「っえ、ちょっ」
待ってと言おうとした唇を塞がれた。グイッと押されて、少しでも離れようと右に傾いていた身体があっという間に倒される。
「ぅんっ……ふ、ぁ……」
滑り込んで来た舌が口の中を縦横に舐めて回る。時々歯列の裏をなぞられて、ぞくぞくと震えが走った。
毎日こんな風にされたら、私保ちません。駄目になっちゃいます。
「ねぇ、おいで?」
耳元で囁かれて背筋が震えた。
「だっダメです」
「何で?」
「そ、そういうの、したくないんです。それに、お兄さん、帰ってくるかもしれないじゃないですか」
「兄貴は当分帰って来ないけど……同棲はしたくないって事?」
聞き返してくる斎藤さん。ちょっと拗ねてはいるけど、機嫌を損ねてはいないみたい。
「……し、したくない、です」
少し迷って、でも正直に頷いた。同棲に良い思い出は、ない。
「……分かった。それは我慢する」
……それは、我慢する?
疑問に思っているとスプーンを取り上げられた。
「もう、大分食べたよね?」
「?……はい」
分からないまま頷いたとたん顎を掬われて
「俺も真純食べたい」
「っえ、ちょっ」
待ってと言おうとした唇を塞がれた。グイッと押されて、少しでも離れようと右に傾いていた身体があっという間に倒される。
「ぅんっ……ふ、ぁ……」
滑り込んで来た舌が口の中を縦横に舐めて回る。時々歯列の裏をなぞられて、ぞくぞくと震えが走った。