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甘く、深く、繋がって
第11章 夢の国、リベンジ
甘く、幸せな交わり。
斎藤さんに繰り返し名前を呼ばれ、私も何度も斎藤さんを呼んだ。果てに追い込まれる度優しく引き戻されて、震えた身体。擦れる声。
『真純、良いよ。……イこう』
トロケそうに甘い誘いに、斎藤さんに縋り付いたまま目の前が白く弾けて……

私はそのまま眠りに落ちた、ハズ。

でも、今外にいる。
斎藤さんの腕の中、横抱きにされてる。

……なんで?

不思議な事に、全然身体がベタベタしない。

割と早くに起こされて、支度をさせられたような気はする。でもシャワーを浴びた覚えはない。
車に乗せられ『寝てて』と頭を撫でてくれた齊藤さんに甘えて、すぐに眠りに落ちてしまったし。
車を降りて、また意識の大半を睡眠の国に置いたまま抱き上げられて、連れられて……

つい最近見た覚えのある景色。
大きな地球儀。

…………

『週末、空けといて』
週の始め、斉藤さんにたくさん愛されて、夢うつつに聞いた言葉。確かにそう、頼まれた。

でも、土曜日仕事じゃなかったの?

何か……色々分かんない。
何が、私に起きてるの?
昨日の夜の記憶は、幻?

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